高卒認定試験とは何ですか？大検との違いは何ですか？
中学卒業後に直接就職したり、高校中退したりした方々の中には、「少なくとも高校を卒業しておけば良かった」と後悔している方も多いかもしれません。ただ、今から通常の高校に再入学して、年齢の異なるクラスメートと共に3年間の授業を受けるのは非常に大変な労力がかかるでしょう。
そのような場合に受けることをおすすめしたいのが「高卒認定試験」という試験です。
そんな方のために本日は、高卒認定に合格しやすくなるための受験科目の話をしたいと思います。
高卒認定試験とは
高卒認定試験（正式名称: 高等学校卒業程度認定試験）は、高校進学をしなかったり、高校中退などの理由で高校卒業を果たしていない方々を対象に、文部科学省が実施している国家試験です。
以前は「大学入学資格検定」（大検）と呼ばれていましたが、平成17年から現在の名称に変更され、一部の改変が行われた上で実施されています。
高卒認定試験を受験し、合格すると「高等学校を卒業した者と同等以上の学力を有している」と正式に認定されます。これにより、高校卒業の資格を取得することができます。
大検とどこが違うの？
1、 受験資格: 大検では「中学卒業」または「中学校卒業程度認定試験に合格していること」が受験資格でした。しかし、高卒認定試験では受験資格が不要となり、全日制高等学校在学者や休学者でも受験できます。
2、 試験科目: 高卒認定試験では、「大検」に比べて科目が1つ減り、8科目となりました。また、簿記や保健などの選択科目がなくなり、代わりに英語が必修科目となりました。
高卒認定試験は、大学入学資格を与えることを目的としており、大検と同様にその目的に違いはありません。ただし、高卒認定試験は名前自体も含めて、「高等学校卒業者と同等以上の学力がある」という点を強調しています。
高卒認定試験に合格するとどうなる？
高卒認定試験に合格すると、高校卒業者と同じ扱いを受けることができます。つまり、希望する大学や短期大学、専門学校への進学や、国家試験の受験などが可能になります。また、海外の大学への進学や留学も可能となります。
まとめ
高卒認定試験は、中卒の方や高校中退者、不登校の高校生、定時制・通信制高校の生徒など、様々な背景を持つ方々が将来につながる手段として利用しています。皆さんもぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか？
